第90回全国高校サッカー選手権は9日午後2時5分から、東京・国立競技場で決勝を行い、
9大会ぶり5度目の制覇を狙う市船橋(千葉)と、20大会ぶり2度目の優勝を目指す四日市中央工(三重)の名門同士が対戦する。
両校は決勝前日の8日、東京都内で最終調整した。
市船橋が勝てば、千葉県勢では第86回大会の流通経大柏以来の頂点となる。
四日市中央工は初制覇した第70回大会では帝京(東京A)との両校優勝で、今回は初の単独優勝が懸かる。
得点王争いは四日市中央工の2年生コンビ、田村翔と5試合連続ゴールを決めている浅野が6得点でトップに並んでいる。
四日市中央工・樋口監督「フィジカル勝負では勝機はない。プレッシャーが厳しいので、速くボールを動かさないといけない。 市船橋・朝岡監督「決勝の雰囲気は誰もが味わえるものではないし、フルにその空気を感じてほしい。
相手の2トップは強力で速い。どう手を打つか。点の取り合いの試合にはしたくない」
サッカーの全国高校選手権は9日、東京・国立競技場で決勝を行う。
9大会ぶり5度目の全国制覇を目指す市船橋(千葉)と、20大会ぶり2度目の優勝を狙う四日市中央工(三重)の顔合わせ。
出場回数は市船橋が18回、四日市中央工は今大会出場校中最多の29回と、全国屈指の名門2校が
今年度の「高校日本一」を目指して対決する。両校は8日、東京都内で最終調整した。【村社拓信、江連能弘】
決勝は「堅守の市船橋」対「攻撃力の四日市中央工」という構図になりそうだ。
市船橋は4試合で2失点。GK積田やセンターバックの小出、種岡の2年生コンビらのプレーに安定感がある。
今大会の9得点中、6点をたたき出した精度の高いセットプレーも大きな武器だ。
準決勝の先発11人の平均は相手を身長で8・4センチ、体重で11・9キロ上回り、体格差を生かして攻守両面で優位に立てるか。
四日市中央工は5試合で18得点と攻撃陣が好調だ。特に、2トップを組む浅野と田村翔はスピードを武器に6点ずつを挙げて
得点ランキングトップに立つ。攻守の要で主将の国吉が警告累積で欠場する穴をどう埋めるかがカギを握る。
両校は選手権直前の昨年12月に練習試合で対戦し、市船橋が2−1で勝っている。
○…市船橋はFKやシュートなど軽めの調整をした。朝岡監督は「相手の2トップが速く、攻撃的。
うちがどう手を打つか」と守備面でのポイントを挙げつつ、「いつでも攻撃的にシフトチェンジできる」と自信を示した。
四日市市出身の主将・和泉も「気持ちの勝負になる。個人的にも負けられない」と力が入っていた。
○…四日市中央工はサイド攻撃からのシュート練習などを入念に繰り返し、PK練習も行った。
浅野と田村翔の2トップも軽快な動きを見せた。GK以外で最も大柄な国吉が出場停止となるだけに、
樋口監督は「フィジカル勝負ではどうしようもない」とし、勝負のポイントに「ボールを速く動かせるかどうか」を挙げた。