2014年1月3日
帝京第三に勝利し、応援席にあいさつする四日市中央工イレブン=等々力陸上競技場で |
全国高校サッカー選手権大会三日目の二日、県代表の四日市中央工(四日市市)は、
川崎市の等々力陸上競技場で、山梨県代表の帝京第三と対戦し、2−0で快勝して三回戦進出を決めた
四日市中央工は前半三十八分、MF森島のクロスにFW小林がヘッドで合わせて先制。
後半十九分には、FW井手川が相手GKの上を抜くループシュートを決め、突き放した。
DF陣も帝京第三の前戦へのパスを体を張って食い止め、決定機をつくらせなかった。
三回戦は三日午後零時五分から横浜市のニッパツ三ツ沢球技場であり、
前回大会の初戦で敗れた神奈川県代表の桐光学園と対戦する。
一回戦で負傷交代した四日市中央工のDF大辻竜也選手(三年)はこの試合、フル出場を果たし、攻守に貢献した
大辻選手は右サイドバックだが、鋭いドリブルで高いポジションに上がるのが持ち味。
攻撃の端緒にもなるだけに、樋口士郎監督は一回戦終了後、「攻守の要で、交代は想定外だった」と語った。
大辻選手は「痛くても出たい」と樋口監督にも直訴した。
相手選手と接触して痛めた右脇腹を冷やし、マッサージすると、痛みはなくなり、試合に出場。
ボールが回ってくる機会が増えた後半、大辻選手は相手の攻撃を体を張って守り、右から鋭く切り込む持ち味を発揮した
次戦は前回大会で敗れた神奈川県代表の桐光学園。
昨年はスタンドで応援していたという大辻選手は「絶対に勝つ」と拳を強く握り締めた。
(中日新聞 山口登史)
四日市中央工2−0帝京三 ◇2日◇2回戦◇等々力
弟に続け! 四日市中央工(三重)の樋口士郎監督(54)が、日本一の弟から刺激を受けた。
初戦に続き、弟の横浜樋口靖洋監督が激励に駆けつけた。
2大会前に準優勝し、弟が今季リーグ戦2位になってから
「周りからは“2位のDNA”って面白がって言われたけど、勇気をもらいました」
帝京三を下して3回戦に進出した。
その樋口監督が「僕のイメージでは香川」と絶賛するFW小林颯が、前半38分にダイビングヘッドで先制点を挙げた。
小林は、三重・名張市から中学3年間は、C大阪ジュニアユースにバス、電車、自転車を使い、
片道2時間かけて通い続けた。
ユースに昇格できず、地元の高校で選手権を目指すことに。初戦に続き2戦連発と勢いに乗った。
「将来はバルセロナのようなクラブでプレーしたい」。1年生エースはまず、今大会優勝を目指す。
[2014年1月3日8時17分 日刊スポーツ 紙面から]